停電に強い家をつくる方法|スマホ充電・照明・冷蔵庫を守る“備え”の正解
地震、台風、豪雨──こうした災害が増える中で、最も身近なリスクが「停電」です。
真っ暗な家、使えない家電、スマホの電池残量……。
不安と不便が一気に押し寄せてきます。
しかし実は、家庭で“ある程度の備え”をしておくだけで、停電のストレスは大幅に減らせます。
本記事では、停電に強い家をつくるための正しい備え方を、初心者でもすぐ実践できる形でまとめました。
◆ 停電に強い家づくりのポイントは「電源・照明・冷蔵庫」の3つだけ
停電で困るものは多いですが、特に次の3つが命綱になります。
- ① スマホの電源(情報・連絡)
- ② 明かり(安全・安心)
- ③ 冷蔵庫の保冷(食材の命)
逆に言えば、この3つさえ守れれば「停電でも暮らせる家」になります。
◆ 1. スマホの充電を守る|停電時の命綱を切らさない方法
■ モバイルバッテリーは“2台持ち”が正解
- 1台目:普段使い+非常用
- 2台目:完全に防災用(未使用)
最低10,000mAh、家族がいるなら20,000mAhが安心。
スマホは災害時の情報収集・連絡手段・地図・ライトすべてを担うため最優先です。
■ ソーラー充電器は“雨天でも使えるモデル”を
昔のソーラーパネルは晴天時のみ有効でしたが、最近は曇りでも発電できるタイプが増えています。
■ 車のシガーソケットも大切な非常電源
ガソリンがある限り発電できるため、長期停電で役立ちます。
◆ 2. 明かりを確保する|安全と安心を守る照明戦略
停電時、最も精神的な負担に効くのが灯りです。
■ 家に置くべきライトは3種類
- ① 部屋全体を照らすランタン(最重要)
- ② 作業用の懐中電灯
- ③ 両手が自由になるヘッドライト
特にランタンは吊り下げられるタイプが強いです。
明かりが上から降りてくるだけで、停電時の不安が大きく減ります。
■ 乾電池式 × USB充電式 両方を持つのがベスト
- 乾電池式 → 長期停電に強い
- USB式 → 普段使いしやすい
両方あると停電に対して“穴のない家”になります。
◆ 3. 冷蔵庫を守る|停電でも食材を延命する方法
■ 開けないだけで「4〜10時間」は持つ
冷気を逃さないため、停電中は可能な限り開閉を避けます。
■ 冷凍庫は「満タン」のほうが冷気を保持しやすい
保冷剤・ペットボトル氷を入れておくと保冷時間が大幅にアップ。
■ 冷蔵庫の“優先保存ゾーン”を決めておく
- すぐ食べるもの
- 冷凍に回せるもの
- 捨てる可能性が高いもの
停電直後にパニックにならないための工夫です。
◆ 4. ブレーカー管理で「通電火災」を防ぐ
災害後の火災の多くは、電気復旧時に発生する通電火災が原因です。
■ 正しいブレーカー操作
- 停電直後 → 主電源をOFF
- 復旧前 → 家電のコンセントを抜く
- 復旧後 → 個別ブレーカー → 主電源の順にON
これだけで火災リスクは大きく下がります。
◆ 5. 停電に強い家を作るための“収納と配置”
- 防災ライト → 家族全員が届く高さに置く
- モバイルバッテリー → 玄関・寝室の2か所に分散
- 保冷剤 → 冷凍庫のスキマに常備
- 延長コード → 家族が分かる場所で一元管理
配置を工夫するだけで、初動がスムーズになります。
◆ まとめ|停電に強い家は“準備の方向性”が違う
停電は避けられませんが、
「スマホの電源」「明かり」「冷蔵庫」の3つを守る準備さえしておけば、
ほとんどの家庭はストレスなく乗り切れます。
この記事を参考に、今日から“停電に強い家”づくりを始めてみてください。