非常時にまず何をする?家庭で必ず決めておく「初動行動マニュアル」完全ガイド
災害は予告なく訪れます。地震、停電、火災、浸水──その瞬間、あなたの家庭は「まず何をする?」と迷わず動けるでしょうか。
非常時には最初の数分の判断が、家族の安全を大きく左右します。
しかし、実際には「何から手をつけるべきか分からない」という人がほとんどです。
そこで本記事では、家庭で共有しておくべき初動行動マニュアルの完全ガイドをまとめました。
これを読んでおけば、どんな災害が来ても“迷わず動ける家庭”になります。
◆ 非常時の初動行動:絶対に守るべき3つの大原則
- ① 身の安全を最優先する(家具・ガラス・火のそばから離れる)
- ② 正しい情報を確認する(TV・ラジオ・防災アプリ)
- ③ 家族で決めた行動手順に沿って動く
この3つを守るだけで、パニック状態を大きく減らせます。
◆ 災害別|家庭での「最初の10分」行動マニュアル
1. 地震が起きた場合(揺れの最中〜直後)
- まずテーブルの下 or 頭を守れる場所へ移動
- 倒れそうな家具・ガラスから離れる
- 揺れが収まるまで移動しない
- ガスの匂いがないか確認
- ブレーカーの位置を確認(停電→通電火災 prevention)
● 家族で決めておくべきこと
「地震が来たら誰がどの場所へ避難するか」を事前に決めておく。
2. 停電が起きた場合
- 安全確保のため、すぐにライトを点灯
- ブレーカーを一度確認しておく
- 冷蔵庫の開閉を最小限にする
- スマホの充電は早めに確保する
● 家族で決めておくべきこと
「防災ライトはどこに置くか?」「誰が取りに行くか?」まで決め
3. 火災が発生した場合
- 煙を吸わないよう姿勢を低くして避難
- ドアノブが熱い=開けない
- 消火器の場所と使い方を確認
- 火元が広がっている場合は即避難
● 家族で決めておくべきこと
避難口の位置と、集合場所を必ず共有しておく。
4. 浸水(大雨・河川氾濫)の場合
- まず高い階へ避難
- 外が危険なら「垂直避難」を優先
- 車で避難しない(流されるリスク大)
- 自治体の避難情報を随時確認
● 家族で決めておくべきこと
避難判断の基準(レベル3・4)を理解し、誰が判断するか決める。
◆ 家庭で必ず作るべき「初動行動シート」
紙1枚でOK。冷蔵庫や玄関に貼っておくと、パニック時でも冷静に行動できます。
- ① 家族の役割(誰が何を担当する?)
- ② 避難場所と集合場所
- ③ 緊急連絡先(家族・職場・学校)
- ④ 防災バッグの位置
- ⑤ ブレーカー・ガス元栓の位置
◆ 家族で決めておくべき行動ルール BEST5
1. 「まず自分の安全を確保してから助ける」
災害時のケガは二次被害につながるため最優先。
2. 「家族間の連絡手段を決めておく」
LINEが使えない場合は災害用伝言ダイヤルを使う。
3. 「避難の合図をどうするか決めておく」
誰の判断で避難するかを明確にする。
4. 「防災バッグは“1〜3ステップ”で取り出せる場所に置く」
玄関・寝室がベスト。
5. 「集合場所を二重設定しておく」
近場(家の前)と遠方(公園など)2つ用意する。
◆ 初動行動マニュアルを作るときのコツ
- 家族全員が読めるよう、できるだけ簡単に書く
- 専門用語は使わない
- 毎年1回は見直しする
- 子どもでも理解できる表現にする
「簡潔で・迷わないマニュアル」が最も強いです。
◆ まとめ:非常時は“迷わない家庭”が強い
災害は突然来ます。
しかし、初動行動を家庭内で共有しておくだけで、安全性は大きく上がります。
この記事の内容をもとに、あなたの家庭だけの「初動マニュアル」を作ってみてください。
それだけで災害時の安心感は大きく変わります。