地震・水害・土砂災害に備える!避難所の確認と避難ルートの決め方
「避難所」ってどこ?
災害時に命を守る“もうひとつの家”の探し方
地震、台風、大雨、土砂災害──
もし、いま家を出なければならなくなったら、あなたはどこに避難しますか?
「たぶん近くの小学校…?」
「実はよくわからない…」という方も多いかもしれません。
この記事では、災害時の「避難所」について、
・どんなところなのか
・どうやって調べるのか
・避難時の注意点
をわかりやすく解説します。
避難所とは「命を守るための一時的な場所」
避難所とは、災害時に家にいられなくなったとき、一時的に身を寄せるための場所です。
多くの場合、次のような公共施設が指定されています。
学校(小・中・高)
公民館・市民センター
体育館・集会所
福祉施設
一部の民間施設(協定を結んでいる場合)
避難所は、ただの「待機場所」ではなく、生活の場でもあります。
水・食料・トイレ・毛布など、最低限の物資が用意され、避難者同士で助け合いながら過ごします。
避難所と避難場所はちがう?
よく混同されがちですが、「避難場所」と「避難所」は少し意味が違います。
避難場所:災害から“すぐに逃げる”ための場所(広場、公園など)
避難所:その後、しばらく生活するための場所(建物内)
地震の時は、まず空き地やグラウンドなどの「避難場所」に逃げ、その後「避難所」へ移動するケースが多いです。
自分の避難所、どうやって調べるの?
1. 市区町村のホームページ
あなたの住んでいる自治体のホームページをチェックすると、防災マップや避難所一覧が掲載されています。
検索例:
「○○市 避難所」
「○○区 防災マップ PDF」など
2. ハザードマップと一緒に見る
国土交通省「ハザードマップポータルサイト」
https://disaportal.gsi.go.jp/
このサイトでは、自分の住所を入力すると、洪水や土砂災害のリスクと同時に、最寄りの避難所も表示されます。
3. 防災アプリを活用
スマートフォン用アプリで避難所を確認できるものもあります。
Yahoo!防災速報
NHKニュース防災
J-anpi(安否確認サービス付き)
アプリでは、現在地から近い避難所や開設状況もチェックできるものがあります。
避難所に行く前に知っておきたいこと
避難所は「誰でも利用できる公共の場」ですが、準備しておくと安心なことがあります。
✅ 持ち物の確認
飲料水・軽食・常備薬
モバイルバッテリー
貴重品(保険証・身分証)
マスク・消毒用品
寝袋やタオル・着替え
小さなお子さんやペットがいる場合は必要物も追加
※非常持ち出し袋は日頃から準備を。
✅ ペットの扱いに注意
自治体によっては、ペットと一緒に避難できる専用スペースが用意されている場合もあります。
ただし、多くの避難所ではペットは基本的に別エリア扱いになるため、事前の確認が重要です。
✅ 高齢者や障がいのある方への配慮
福祉避難所(介護が必要な方向け)という制度もありますが、事前登録が必要な自治体も。
避難支援計画を地域で話し合っておくことが大切です。
「避難所を知らない」ことはリスクになる
雨が強まってから探すのでは遅い
夜中や停電中にはスマホも使えないかもしれない
道が通れない場合、別ルートを知っておく必要がある
だからこそ、**平時から確認し、できれば一度“歩いてみる”**のが理想です。
まとめ:避難所を「知ること」も防災の第一歩
「災害が起きたら、どこへ行くか」
これは、大げさではなく命を守る最初の判断です。
まずは自治体の避難所情報をチェック
ハザードマップと併せて自宅との位置関係を確認
家族で「もしものときの集合場所」を話し合う
実際に避難ルートを歩いてみる
「今ならまだ間に合う」
その意識が、あなたと大切な人の未来を守ります。